いろいろな料理にも使いやすく、保存性も高い、食卓に欠かせない常備野菜のひとつでもある「タマネギ」。
サラダでおいしい新タマネギ、煮たり炒めたりすると甘みがでておいしくなったりと、料理への活用の幅がひろい非常に万能な野菜です。
今回はそんな食卓になくてはならない美味しいタマネギの選び方や保存方法、タマネギを調理する上で知っておいてほしい基本情報。
あまり知られていない農家マル秘情報もお伝えしたいと思うので、是非ここで覚えてこれからの生活に活用してください。
100kcal/270g(タマネギ1個)
タマネギのきほん
タマネギの旬
タマネギは「春(4月~5月)と秋(10月~12月)」が旬になります。
春に採るものは府県産タイプと呼ばれ生食に向いており、秋に採るものは道産タイプと呼ばれ貯蔵に適しています。
今では1年通して安定して出回っているタマネギですが、収穫時期によって味に違いがあり、時期によって適した調理方法も違うので違いを覚えておいて意識してみましょう。
タマネギの味
春のタマネギは味が濃厚で辛みがあり、秋のタマネギは触感がみずみずしいという特徴があります。
実はタマネギには糖質が多く含まれているのですが、辛み成分も多いので生で食べるとほとんど甘みを感じることができません。
タマネギは炒めることで辛み成分を水分と一緒に揮発・分解することができるので、タマネギの甘みを感じたいという時には炒めるようにしましょう。
タマネギの種類
皆さんが普段料理に使っていて一般的なタマネギのイメージになっている「黄タマネギ」、葉付きのまま収穫する「葉タマネギ」、フランス料理にはかかせない「エシャロット」、サラダタマネギやサラダオニオンと呼ばれる「白タマネギ」、他にも「アーリーレッド」「ペコロス」などタマネギにも様々な種類があります。
タマネギの主な栄養
タマネギ特有の匂い、辛みの基となっているのが「アリシン」という成分です。この「アリシン」にはビタミンB1の吸収を高め、新陳代謝を高め活発にする働きがあります。
他にも香り成分の「硫化アリル」、外皮にはポリフェノールの「ケルセチン」などの栄養も含まれています。
ただ栄養価としてはそれほど高いわけではないので、主成分でもある糖質を多く含んでいることを活かして、栄養というよりはタマネギの味を楽しむつもりで食べるようにしましょう。
おいしいタマネギの選び方!
ポイント1「表面を見る」
表面がしっかりと乾燥していて色が濃く、つやつやしているタマネギを選ぶようにしましょう。
傷やカビがないかの確認も重要なポイントです。
特に新タマネギにはカビがついているものが混ざっていたりするので、注意しましょう。
ポイント2「先をみる」
タマネギの頂点、先のとがっている部分がしっかりと締まっているものを選ぶようにしましょう。
さわってみて上の部分がしっかりと硬く、ふかふかしていないこともポイントです。
また先から新芽がでてきてしまっているものは避けるようにしましょう。
ポイント3「手に取って確認する」
同じ大きさのものならずっしりと重みがあり、できるだけ丸の形に近いものがおすすめです。
手にした時に柔らかく感じるものは、中が傷んでしまっている可能性があるので気をつけてください。
下から根がのびているものは、根の方に栄養が取られていて味がおちてしまっているので、こういったタマネギも避けるようにしましょう。
便利においしく!タマネギをおいしいまま保つための保存方法!
比較的保存しやすいタマネギですが、低温と乾燥に弱いという特徴をもっています。
ですので一般的な乾燥してあるタマネギはネットなどに入れ、陽のあたらない室内につるして保存するのがおすすめです。
新タマネギの場合は、やはり普通のタマネギに加えて傷みやすいという特徴をもっているので、早めに使い切るか、冷気があたらないように新聞紙や紙袋にいれ、冷蔵庫で保存しましょう。
保存しすぎて使えるか心配になったら、タマネギを切ってみて、中で芽が伸びていなければ鮮度に問題ありません。もし伸びていたとしてもその部分を取り除いてしまえば、他の場所は食べることができるので、切って確認するようにしましょう。
切ったタマネギはラップをしっかりと密着させ包んで冷蔵庫にいれれば、保存の心配もないので積極的に確認するようにしましょう。
食育から幸せに!最高のタマネギを食べよう!
包丁できると涙がでる。
タマネギの最大の特徴でもあるこの現象ですが、これはタマネギを切ったときに細胞に傷がついてしまうのが原因です。
ですので、タマネギをカットするときには、できるだけ良い包丁を入手し、できるだけ細胞の傷みを抑えるようにしたり、輪切りにしたあと水にさらしたりして、涙の原因でもあるアミノ酸を溶かすという方法も効果的です。
涙がでて目が痛いという理由で避けるにはもったいない、便利でおいしい野菜なのでこういった方法も試して、上手にタマネギと付き合い、食卓をより良いものにしていきましょう。