硬い皮の中に甘くおいしい実がぎっしりと詰まっていて、最近ではハロウィンの装飾のイメージも強い「かぼちゃ」。
大きくて重いイメージが強かったかぼちゃですが最近ではその種類も様々で、小ぶりで甘味が強いかぼちゃも登場しています。
中の実の部分はもちろんですが、煮込めば皮の部分もおいしく、食卓の中でもメインの食材としても使用できるほど味と見た目に存在感のある野菜です。
今回はそんな主婦の強い味方でもあるかぼちゃの選び方や保存方法、かぼちゃを調理する上で知っておいてほしい基本情報。
あまり知られていない農家マル秘情報もお伝えしたいと思うので、是非ここで覚えてこれからの生活に活用してください。
910kcal/1kg(かぼちゃ1個)
カボチャのきほん
かぼちゃの旬
かぼちゃは「夏~秋(7月~10月)」が旬になります。
ハロウィンのイメージが強いので、秋の印象はとてもありますし、BBQをする際にも薄くスライスしたかぼちゃはおいしく外せない野菜のひとつですね。
旬があるとは言いますが、かぼちゃは基本的に収穫後すぐに食べることができないので、みなさんの手に届くのはだいたい1カ月近くたっているのが基本です。もしも家庭菜園などでチャレンジする際にはその点も注意すると良いかもしれませんね。
かぼちゃの味
調理し食べれば、かぼちゃ特有の優しい甘味が口にひろがり、あのとろっとした食感と少し歯ごたえのある皮の食感、全体のバランスがたまらなく好きというかぼちゃ好きな人も多いと思います。
かぼちゃの調理方法として相性が抜群な煮物はもちろん、カットし焼いてもおいしく、ポタージュやグラタンなど和洋関係なく様々な調理を楽しむことができます。
かぼちゃの種類
多くの方の一般的なかぼちゃのイメージでもあり、ハロウィンの装飾やイラストなどにも使われているのが「西洋かぼちゃ」と言われているものになります。
これに対してごつごつとした形が特徴的な「日本かぼちゃ」、手のひらに乗るほど小さな「坊ちゃんかぼちゃ」、かわった形の「バターナッツ」「宿儺かぼちゃ」など、地域・季節にあわせて様々なかぼちゃがあります。
かぼちゃは特に品種によって味の違いが分かりやすい野菜のひとつでもあるので、よりおいしく食べるためにも、それぞれのかぼちゃに合った調理方法を行う必要があるので大変です。
かぼちゃの主な栄養
かぼちゃには「β-カロテン」がとても豊富に含まれており、粘膜や皮膚の抵抗力を強くし、特に風邪の引きはじめ、風邪予防にも非常に効果のある野菜であると言われています。
このほかにも抗酸化作用の強い様々なビタミンが多く含まれており、コラーゲンの生成を助けしわを防ぐ効果があり、美容によいといわれている「ビタミンC」や、活性酸素から体を守っている「ビタミンE」など他にも特に目や皮膚の健康を保つ働きがあると言われています。
おいしいかぼちゃの選び方!
ポイント1「手にとって確認する」
手にした時に他のかぼちゃと比べてみてもずっしりと重みがありしっかりとしているのが良いかぼちゃです。
もしもカットしてあり、種がついているときには、その種がふっくらとしており中にぎっしりと詰まっているのも選ぶときのポイントです。
ポイント2「色を確認する」
皮の部分の緑色が濃くつやがありピカピカしているものがよく熟しているかぼちゃの特徴でもあります。
カットで販売されている場合には、果肉の色を確認し、その色が濃くできるだけ厚めのものを選ぶようにしましょう。
ポイント3「乾燥具合を見抜く」
ふつうの野菜だと採れたてで新鮮なものがおいしいイメージですがかぼちゃは違います。
かぼちゃは通常、収穫後すぐに出荷しているわけではなく「キュアリング」という1カ月くらいの保管期間があり、この工程を行うことで収穫後にはまだ未熟だったかぼちゃが完熟となり、甘くておいしいかぼちゃになります。
しっかりと完熟したおいしいかぼちゃを選ぶためにも、青々としたものでなくへたの部分が乾燥していたり、表面がすこしひび割れているかぼちゃを選ぶようにしましょう。
便利においしく!かぼちゃをおいしいまま保つための保存方法!
野菜の中でも貯蔵性能が抜群に高いかぼちゃ。
前文でもすこしお話しましたが、もともと収穫後保存する必要があることからもその保存期間はとても長いです。
まるごと保存する場合には、新聞紙で全体を包み、風通しの良い涼しい場所で保管すれば1~2カ月は保管することができます。
カットしたものを保存する場合には、タネとわたは取り除きラップをよく密着させながら包んで、冷蔵庫の野菜室で保存するようにしましょう。
大きすぎて食べきれない時には、加熱して切り分け、保存すれば3~4日は持つのでまた使用するときにも簡単で便利です。
かぼちゃは悪くなる時には、中の種とわたから悪くなっていくので、保存するときにはその部分を取り除くのがポイントです。
食育から幸せに!最高のかぼちゃを食べよう!
「冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかない」なんて古くから言われているほど栄養が豊富なかぼちゃ。
形や味としてのインパクトも強く、うまく料理することができれば主婦の強い味方になることは間違いなしの野菜のひとつです。
種まで栄養が豊富でしっかりと調理すればおいしく食べることができ、中身をくりぬき皮の部分を器にすれば、簡単におしゃれな様々な料理をつくることができる野菜は他にはなかなかないので、かぼちゃのことをよく理解し活用して、食卓をよりよいものにしていきましょう。